レコードファイルA版(他社出版)

ペットメモリーズレコードファイル(以下、レコードファイル)は、考えぬいて創り上げた、ペットと飼い主のための記入式書籍です。

出版するに至った背景に、17年共に生きた愛犬を看取った後、ペット移動火葬業に携わり、様々な飼い主宅に伺い様々なペットを見送っていく中で、後悔と謝罪の言葉をペットに伝える飼い主が想像をはるかに超えていて、真剣に問題視する様になった事が挙げられます。

おそらく私が、他の飼い主さんと同様に、ある日突然ペットの体調が悪化した後、悲嘆に暮れて後悔しながらお世話している中、愛犬とお別れしていたなら、この様な事になっていないと思います。

ですが、愛犬は10歳の時に心臓疾患が発覚し、いつ死んでもおかしくないと言われてから、約7年元気に生きてくれたので、発覚後に後悔した「アレをやっておけば良かった…」、「こういう事もやりたかったなぁ」等、色々と考えていた事をやれてしまいました。

そのため、お別れの準備なども事前にちゃんと出来、心の準備も出来ていたので、お別れの時には愛情と感謝でいっぱいでした。

これと同じ様な経験をした飼い主さんに、まだ会った事がありません。

ですから、この様な経験をした後にペット移動火葬で飼い主さん宅に伺った時、後悔と謝罪の言葉を口にする飼い主さんがあまりにも多過ぎる事にとても驚いたという状況です。

そして、飼い主さん達からお別れするに至った話を伺うと、もっと早く対応していればその後が違っていたと思えるモノや飼い主が知識を持っていれば予防・軽減出来ていたと思えるモノが多かったのです。昔から今に至るまで続いているこの大問題を解決していかなければ永遠に続くのではないかと思いました。

しかも、書店などに行って探してもこれらを解決出来そうなモノ、こういうモノが欲しい!と思っていたモノが無く、考えた末に「これは状況を理解している自分が創るしかないな…」と考えてしまいました。もしかすると私の様な経験があったからこそ、この現状を大問題と捉え解決する考えを持てたのかもしれないと思ったからです。

そこからは、ひたすら愛犬と一緒に取り組んだ事や周囲の飼い主さん、動物病院の獣医さんや飼い主さん、ペット火葬で伺った飼い主さん達と話してきた事や目の当たりにした事などを振り返ってまとめていき『記入式書籍・ペットメモリーズレコードファイル』を創るに至りました。

今の時代、当然スマートフォンで手軽に出来るアプリケーションも考えましたが、手書きの素晴らしさを大切にしたい事、アナログが持つ温かさや自由度の優位性の高さ、記入した瞬間から宝物になっていく事、振り返った時の感動、誰でも気軽に使える事などを考えると、手書きだなと。

また、もう1点重要な事があり、ペットとのお別れが後悔と謝罪の気持ちであった場合、その後にペットの事を思い出す際、辛く悲しい場面が先に強烈に出てくる場合や、ひけ目などを感じてしまう事などもあり、なかなか鮮明に思い出す事が難しいと言われる飼い主さんが多い事です。

本来なら、大好きなペットとずっと一緒に楽しく過ごしてきた時間が有り、その楽しい時間を思い出して頂きたいのですが、現在、殆どの飼い主さんはペットとの何気ない日常の生活について、スマートフォンで撮影は沢山していると思いますが、記録などはなかなかしていないと思います。

ペットを迎えた時の想いやその時の状況、迎えた時に好きな事や好きな場所、少しずつ家に慣れていく過程、数年経った今の好きな事や好きな場所等々、ペットとの日常を書き綴っておく事で、後々かけがえのない宝物になります。仮にペットに汚されたとしてもそれを綴っておけば振り返った時にその場面が蘇ります。同様に噛まれたとしてもその時の噛み跡が残るなど、これらはアナログの良いところです。

スマートフォンなどのアプリの採用、アナログのデジタル化は、やろうと思えばいつでも出来ますが、その逆は難しいですよね。

しかも、データの場合、何らかのトラブルでハードやサーバが使えなくなったり、データが消えたりする怖さもあります。

アプリは健康管理などのモノが既に沢山出ていますから、レコードファイルと併用してもらえれば利便性が上がると思っていますので、使いやすいアプリとの併用もおススメします。ただし、メインはレコードファイルでお願いします。データが消えたらそれまで蓄積してきたモノが『無』になってしまいますので。

レコードファイルをはじめとした記入式書籍は最終的にPDFデータにして家族皆んなで持てるサービスも行ないますので、今はそれで十分だと考えています。

レコードファイルには、ペットに関する情報、健康面や保険に関する情報、ペットエンディング情報、防災・避難に関する情報、ペットと一緒に取り組んだ情報、日々の生活記録帳(3年分)など、飼い主に必要となる殆どについて一冊にまとめる事が出来ました。

当時のサンプル小冊子と各項目イメージ

また、これまでどこもやっていない『飼い主がペットを迎える時にペットを責任を持って飼い遂げる』事を宣言する、『ペット終生愛護宣言』を考案して書籍内に入れました。宣言するにあたってペットの足形と飼い主の拇印を捺印し宣言を正式なモノにすると共に、ペットとの最初の取り組みを行なってもらう様にしています。

これは、目的の1つに、今大問題となっているペットの虐待や放置や捨て去りなどを防ぐ手段、ハードルの一つにしたいという思いが強くあります。今の様に何も打つ手がない状態より1人でも2人でも虐待する人が減らせるとすれば大きな1歩です。

作成した後、サンプルの小冊子にして近所の飼い主さんや知り合いの飼い主さん達に配って使い勝手や意見、この様なモノは必要と思うか?などを訊きました。

結果、こんな便利なモノは今まで無かったので欲しい!という意見が多く、他にも様々な意見や案などを現役飼い主さんや元飼い主さんから頂き、加筆修正しながら仕上げていきました。

章分け、ページデザイン、本文、表紙・裏表紙デザインなどをコツコツと進めていき、創り上げました。

レコードファイルA版

出版社に持ち込む事や自費出版などを考えていましたが、POD(プリントオンデマンド)というモノでインターネットで受注し出版出来るサービスが有るという事を知り、そこから出版する事にしました。

ただ、出版したものの、今後もペット関連の出版を行なっていく事などを考えると、様々な事について自分の裁量で出来るようなモノが良く、そういうモノが無いか探すようになりました。

そのような中、自社出版という方法がある事を知り、自分の裁量で出来る手段が分かりましたが、具体的にどうすれば自分が思い描いている状態になるかまでは分かりませんでした。

そして、自社出版を知った事により、大々的に書籍の宣伝をしない様になってしまいました。

良い商品で飼い主さんやペットに役に立つと自信を持っているのに、個人的に納得出来ない部分があるので広める気になれないのは本当に辛い事でした。

そうやってグダグダと悩み続けている中、ようやく自社出版で進めていく方法を知り、現在に至ります。

その間、様々な分野の専門の方にレコードファイルの話をした際、助言された内容は全て入っている事に加え、それを上回る内容である事を目にされた皆様が驚かれた書籍になっているので、内容には自信を持って良さそうだなと改めて思っています。

この記入式書籍を中心とした取り組みで実現したい世界の話をすると、ペット関係者の方は皆さん驚かれて賛同頂けています。

自社出版で出すにあたり、『ペット終生愛護宣言』が商標登録出来た事や登録後に実行したかった事などを併せ、改訂版として内容を更にブラッシュアップして進めています。

また、新しい技術やサービスなども増えていて、それらも改訂版の中で紹介出来る様になり、より充実したものになります。

 ※ペットメモリーズレコードファイル及びペットエンディングの商標も取得しています。

以上の事から、自社出版『ペット終生愛護出版』より、改訂版をはじめ、今後出版していく記入式書籍をお求めください。